あなたの周囲にも怒りっぽい人というのはいませんか?
もしくは、あなた自身が何に対しても怒りを持ってしまうことが多いことに気づいていませんか?
『怒り』というのは、そもそも人間の感情の中でももっとも強いタイプのものです。
だれでも日々の生活の中で怒りを感じることがありますが、その怒りの沸点が低すぎる人というのも確かに存在するのです。
この怒りの沸点が低い人を単なる怒りっぽい人という性格的な問題なのだと片付けてしまうには少々問題があります。
実は最近の研究で怒りっぽいというのは、持って生まれた怒りをコントロールする脳の機能面での問題のほかにも脳の病気である場合が意外にも多いということがわかってきたのです。
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怒りっぽい原因が脳の病気の可能性について
特に怒りの感情のでかたが以前にも増して衝動的になってきたという場合には重篤な脳の病気である可能性が高いのです。
昔から短気で怒りっぽい性格だったとしても、それなりに怒りのコントロールができていたので社会生活も普通に送れていたはずなのに、40代、50代と年齢が進むごとに抑えきれない怒りが噴出してしまい、例えば店員さんや病院スタッフ、部下、友人などに対して言葉の暴力とも言えるような言葉を投げかけるようになります。
それも特に大きな理由が無いのに理不尽な怒りをぶつけてくるのですから周囲の人間はたまったものではありません。
もし、自分でも怒りっぽくなった、キレやすくなったという人がいたら、一度は脳の病気を疑って見る必要があるかもしれません。
怒りっぽい性格を直す方法(自身について)
脳の病気では無いけれど生まれ持った怒りやすい性格の人もいると思います。
怒りに任せてついつい人を傷つける言葉を発してしまったりすることが多いと社会的にも問題視されることになりかねません。
こうした怒りっぽい性格は本人も自覚している場合も多いので、その場合には怒りのコントロールをするテクニックを身につける訓練をするべきでしょう。
怒りっぽい性格は、持って生まれた性格なのでなかなか簡単には治すことはできませんが、普段から怒りが急激に湧いてきた時に行う訓練方法があります。
まず怒りがムクムクと湧き上がってきたなと思ったらまず、大きく深呼吸をします。
そして頭の中でゆっくりと6秒数えるのです。
最初の頃は怒りに任せてそんなことはできないと思うかもしれませんが、これも全て訓練ですから次第にその6秒を数えることが出来るようになってきます。
この6秒間というのが非常に重要な意味を持っており、ほとんどの人間は6秒間の間に沸点に達した怒りがスーッと収束してくるものなのです。
怒りが起きた時に、6秒数えて深呼吸をするというテクニックを身につければ、少しずつ怒りのコントロールをすることが出来るようになります。
アメリカではアンガーマネージメントという怒りをコントロールするカウンセリングも昔から行われています。
そのトレーニングプログラムの中で中核となるのがこの6秒間クールダウンのテクニックなのです。
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怒りっぽい性格に効く薬や成分・サプリメントについて
怒りっぽい性格をなんとかコントロールしたいという場合、効果のある薬があれば、それを毎日摂取するだけで怒りにくくなれて確かに便利かもしれません
ですが怒りっぽい性格を変えることのできる薬というのは存在しません。
性格を変えるというよりも、怒りの原点となるイライラ感を軽減する成分というのがいくつかあります。
例えば脳内物質のセロトニンが減少すると感情をコントロールすることが難しくなり常にイライラしたりするようです。
このイライラが怒りに変わることが多いので、セロトニンを摂取することによって怒りっぽい性格を改善することができるかもしれません。
セロトニンは心療内科などで処方してもらえるので、日頃から怒りっぽくて社会生活や人間関係に支障をきたすほどにまで状況が悪化しているのでしたらぜひ心療内科を受診してみれば良いと思います。
ほかにもイライラを沈める漢方薬で抑肝散というものがあります。
感情の高ぶりを抑えて、安定した精神状態に導いてくれる漢方薬として知られています。
ドラッグストアでも購入できますから、こういった漢方薬をサプリ的に毎日飲んでみるのも良いでしょう。
特に漢方薬は毎日継続して飲み続けても副作用が起きにくいので安心です。
怒りっぽい人との付き合い方について
ちょっとしたことがきっかけですぐに怒る人と付き合うのは本当に大変です。
ましてや会社の上司だったり親だったり、恋人だったりと、毎日顔を合わせなければならない人の場合は、避けることができませんからかなり苦労することになります。
怒りっぽい人と付き合わなければならない時には、どうすれば良いのでしょうか。
こういった人たちは、下手をするとパワハラ、モラハラというカテゴリーに属してしまう人たちです。
こういった場合には一番良いのは関わりを持たないことなのですが、そう簡単にも行かないのが普通でしょう。
まずは、相手が理不尽な理由で怒り出したとしても、その会話に乗らないことです。
あくまでも淡々として相手が怒鳴り散らすのそのまま流すようにします。
もちろん怒鳴られているのにそれを何も無いように淡々と対応するというのはストレスが大きいですし最初は大変かもしれませんが、また始まった、と思ってそのまま左から右に流すように訓練すれば次第に気にならなくなります。
とにかく相手にしないことが一番ですから、怒りが始まったら、ただひたすら黙っていることが最も効果的な方法です。
常に相手の顔色を見ながら行動を起こしたり発言をするのはとても疲れることです。
そんな人間関係は無駄だと言えますが、そのために転職をし続けるわけにもいきません。
こういった怒りの沸点が低い人間は、どの会社にも必ずいるのです。
ですから相手が変わらないのであれば自分が対処法を身につけて、賢い処世術を身につけていくしかありません。
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